FIREを目指す人にとって、短期投資は必要ですか?という質問に答えます。
結論から言います。短期投資は正直、不要です。しかし、中には、短期投資に向いている人もいますので、見極めが必要です。
この記事を書いている私は、現役のエンジニア兼個人投資家をしている者です。
今まで、日本株だけでなく、中国、欧州、米国などあらゆる地域に株式投資を行ってきました。その経験も踏まえて解説を行います。
短期投資が必要だと解説している動画や記事が多くありますが、その多くが、自分自身の立場を擁護するための「ポジショントーク」がほとんどです。そのため、役に立たない情報も少なくありません。
今回も、正直に、FIRE目指す上で、役に立つ正確で適切な情報をお伝えします。
では、早速、解説を始めます。
FIREを目指す人にとっての短期投資【無くても大丈夫です】
短期投資の誤解
よくメディアで、「株式投資でたったの1ヶ月で300万円稼ぎました!」などと紹介されている内容をよく見かけます。
確かに、短期投資では、戦略がハマれば短期間で、大金を稼ぐことが出来ます。しかし一方で、投資戦略が失敗すれば、短期間で大損することもあります。
メディアでは、成功者ばかりを取り上げているため、誰でも簡単に成功できると誤解が生じてしまいますが、実際はもちろん違います。失敗者の方が多くいます。
初めての短期投資で、たまたま勝つのと、長期間に渡って、勝ち続けるのは全く違います。
特に、本業の仕事をしながら、トレーダーをしている、兼業トレーダーにとって短期投資は非常に厳しい道です。
短期投資の経験
短期投資をした経験がある人は、共感できると思うのですが、短期投資は時間的・精神的にも厳しいです。
最も大変なのが、時間的な問題です。日本株・中国株(香港株)の場合だと、平日の日中が取引時間になります。米国株だと、日本時間の夜中が取引時間になります。
短期投資の場合は、市場が開いている間に、手際よく売買する必要があるため、本業の仕事をしながら、短期投資でも結果を出し続けるのは、至難の技です。
正直、本業の仕事と短期投資の両方をやろうとすると、どちらかが疎かになります。経験者の方なら、共感できると思います。
また、市場が開いていない時間にも、各種ニュースをチェックしたり、世界中の市場のチェックをする必要もあるため、時間的・精神的にも途中で辛くなってきます。
休日も、今週の投資の振り返りと、来週の投資戦略を考える必要があるため、完全に休むのが難しくなってきます。
平日、休日関係なく、本業の仕事と短期投資に全てのパワーを注ぐ必要があるのが、短期投資の実態です。また、頑張ったからと言って、結果が伴わないことが多くあります。
それにも耐えて、頑張り続けるのが短期投資というものです。
短期投資は幸福度が下がりやすい
短期投資では、負けることもよくあります。その時に、少なからずメンタルが落ち込みます。そうすると、本業の仕事への影響、家族・友人・恋人など周りの人との関係性などにも影響が出てきます。
そもそも、幸せになるために、FIREを目指しているのにも関わらず、損をして、幸福度が下がるという逆の作用が発生してしまいます。
短期投資での損に対しても、動じないメンタルを持っている人は別ですが、ほとんどの人は落ち込むと思います。私も同様に落ち込むことが多くありました。
そのため、強固なメンタルを持っている人以外は、短期投資は一時的なメンタルの下げがあることを承知の上で、始めるのが重要です。
長期投資の魅力
正直な話、FIREを目指す上で、長期投資一本だけで十分です。むしろ、短期投資よりも、長期投資の方が良いパフォーマンスが出ることがほとんどです。
FIRE達成に向けておすすめの銘柄については、こちらの記事で解説していますので、是非、読んでみて下さい。
私も短期投資をいろいろと試してみて、最終的に、長期投資1本に絞ったことで、大きく資産を増やすことが出来ていいます。
確かに、短期投資をして結果を出しているという内容の記事やツイートが氾濫している世の中であるため、短期投資をしていないと焦る気持ちもあるかと思います。
しかし、そこは手段と目的を勘違いしないことが重要です。投資はあくまでも手段であり、目的は、幸せになることです。
短期投資に充てる時間を、家族・友人との時間、趣味の時間などに費やした方がよほど幸せな人生が歩めます。手段と目的が逆にならないようにしましょう!
逆に、こんな人が短期投資には向いています
目先の損得に一喜一憂しない性格
短期投資で最も重要なことは、成功する方法ではなく、失敗を最小限にする方法です。
最初のうちは、損を出すことが多いです。その時に、冷静かつ、冷酷に自分の失敗を認めて、素早く損切りできるかが素人とプロの違いです。
今は損しているけど、あと1時間で株価が上昇すると思って、ズルズルと逆の値動きをするのが、株式市場というものです。
目先の損をすぐに確定させて、次のトレードにいかに早く乗り換えることが出来るかが、重要となります。
正直、性格的に適用できない人もいるため、自信のない方は、短期投資を避けるのがベストです。
時間的な余裕がある人
専業トレーダーの方は別にして、本業の仕事をやりながら、短期投資もしている兼業トレーダーの方は、先ほども紹介したように、時間的に非常に厳しくなってきます。
時間を失いながら、短期投資で損失を出している時は、精神的な余裕が無くなってしまいます。そのため、本業の仕事への影響、家族・友人・恋人など周りの人にも悪影響を与えてしまいます。
時間的に余裕が無い人は、無理して短期投資を行う必要は全く無いです。長期投資に絞って、本業の仕事、余暇の時間を大切にした方が長期的には良い結果が待っています。
逆に、時間に余裕のある人は、少額から投資を始めてみて、短期投資に詳しくなることは、有意義な時間の使い方です。
短期投資で経験を積んで詳しくなることは、投資スタイルの幅を広げることになるため、利益獲得のチャンスが増大します。
時間的に余裕のある方は、短期投資を始めてみるのもおすすめです。まずは、日本時間で取引ができる、日本株の短期投資から始めてみるのがおすすめです。
日本株の短期投資には、松井証券を使うのがおすすめです。
創業100年以上の実績のある、松井証券が最も使いやすく、手数料も安いです。様々な短期投資用のツールも無料で使えるため、1番おすすめです。
余剰資金で投資を行う
短期投資で重要なことの1つに、「精神的な余裕」というのが必要になります。金銭的・精神的・時間的に余裕が無い場合は、どうしても正常な判断を下すことが出来ません。
特に、金銭的に余裕が無い時は、強欲になる傾向があるため、適切なタイミングで「利益確定」および「損切り」が出来なくなってしまいます。
たまに、生活資金で投資をしようとする人がいますが、非常に危険ですので、辞めておきましょう!
生活資金を失うと、人間としての最低限の生活が出来なくなってしまいます。生活資金で投資をするのではなく、必ず余剰資金で投資を行いましょう!
1番ベストなのは、短期投資以外の収入がある状態で投資を行うのが重要です。長期保有している株の配当金で再投資するのでも良いです。
短期投資に失敗すると、生活が出来なくなるという状態だけは、必ず避けましょう!
長期投資で確実に資産形成するのが王道です
今回は、短期投資について解説を行いました。
メディアやSNSなどで、短期投資をして儲けている人を見て、焦る気持ちや羨ましいという感情が芽生えるのは当然の心理です。
ただ、一時期に短期投資で儲けることが出来ても、長期的に儲けを出すことは、長期投資と比べて、何十倍も難易度が高く、時間のかかる作業となります。
そのため、本業の仕事が忙しい方、家族・友人・恋人・趣味の時間を大切にしたい方は、長期投資1本だけで大丈夫です。方法を間違えなければ、しっかりと長期的に利益を出し続けることが出来ます。
もし、短期投資を行いたいという方は、日本株の短期投資を少額から始めてみるのがおすすめです。
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