「FIREを目指す人にとって日本株投資は必要でしょうか?」という質問に答えます。
結論から言います。日本株へ投資するのであれば、個別投資に絞って、指数投資(インデックス投資)は避けましょう!
なぜ、日本株への指数投資を避けるべきなのかについては後ほど解説します。また、なぜ個別銘柄がおすすめなのかについても解説します。
この記事を書いている私は、現役のエンジニア兼個人投資家をしている者です。
日本株への投資だけでなく、米国株、欧州株、中国株に投資をしてきた実体験と、過去のあらゆる株価のチャート分析をした結果を元に解説します。
今回も出来るだけ分かりやすく、投資初心者の方にも理解して頂けるように解説します。
では、早速、解説を始めます。
FIREを目指す人にとっての「日本株」とは【指数投資は非推奨】
そもそも、指数投資とは?
指数投資はインデックス投資とも言われており、特定の銘柄を集めたグループの平均値に投資するスタイルのことです。
例えば、S&P500の場合、米国を代表する500銘柄と連動する指数となっており、その指数に投資するのが、指数投資(インデックス投資)と言います。
日本の場合だと、日経平均やTOPIXが有名な指数です。日経平均の場合だと、日本経済新聞社が選定した225銘柄の株価に連動した指数になります。
日経平均への投資は非推奨
投資に関する動画や書籍などでインデックス投資を推奨している内容のコンテンツが多くありますが、特に日本株へのインデックス投資には注意が必要です。
理由は簡単で、日本株へのインデックス投資は他と比べて非効率だからです。
インデックス投資で有名な米国のS&P500(米国を代表する500銘柄と連動)と日経平均を比較しても分かるように、指数投資に関しては圧倒的な差があります。もし、指数投資を希望するのであれば、米国株にするのが最適です。
日経平均への投資に関して、1番の問題点は、日本企業の中に、世界のプラットフォームになるような企業が存在していないことです。詳しくは、後ほど解説します。
ただ、個別銘柄に投資するのであれば、日本企業でも優秀な企業はたくさん存在しているため、有益な投資と言えます。こちらも後ほど解説します。
【図 日経平均とS&P500の株価比較】
GAFAMが強過ぎるだけ
実は、米国企業全体が良い株価を出している訳ではありません。GAFAにマイクロソフトを足した「GAFAM」をS&P500から抜いた「S&P495」と日本の株価を比較すると、過去10年ではほぼ同じパフォーマンスになっています。
出典:https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2009/11/news032.html
つまり、日本企業がダメというよりも、GAFAMが強過ぎるというのが過去10年の答えです。
日本経済の問題点を正確に言うと、GAFAMに匹敵する巨大プラットフォームの企業が日本には無いのが問題ということです。
日本株への指数投資を推奨しない答えとしては、GAFAMに匹敵する巨大プラットフォームの企業が日本には無いことで、日本の株価全体を押し上げる圧力が弱いため、指数では米国に負けてしまうから推奨しないというのが結論です。
日本株で資産を増やす方法について
成長株を見つける
日本企業を指数で保有するよりも、日本株の場合は、個別で優れた企業に投資する方が圧倒的に良い結果を出すことが出来ます。
個別銘柄に投資する際は、成長株または、割安株に投資するのが、一般的ですが、難易度としては、成長株に投資する方が簡単です。
成長株の中でも、ベンチャー企業ではなく、トヨタなどの実績十分な成長株に投資するのがおすすめです。
理由としては、十分な実績、潤沢な資金、豊富な企業リソースを持っている企業は、今後も強く成長する可能性が高いからです。
日本企業の中では、トヨタ・任天堂・信越化学工業・ダイキン工業などが当てはまります。
ただ、日本株は米国株と違って、100株からの購入になるため、少なくとも1回の投資で100万円単位での資金が必要になります。
そのため、よほど資金に余裕がある方でないと、分散投資や定期的な株の購入は出来ません。
日本株が米国のように1株単位で購入できるようになれば、状況は大きく変化しますが、今の所は、変化の兆しが無いため、資金がある程度増えてから、日本の個別株に投資するといったステップが必要になります。
割安株を見つける
割安株(バリュー株)の投資は金融の専門家でも予想が頻繁にハズレています。それだけ難易度が高く、難しいのが割安株への投資です。
企業の価値が適切に株価に反映されていないことをまずは、見抜く必要があります。
株価の指標、財務諸表の分析など泥臭い作業を地道に行い、割安であることを突き止める必要があります。
時間と知識が非常に求められるため、本業の仕事が別にある方にとっては、非常に厳しいことです。
正直、私の場合、当たるか外れるかのギャンブルのような投資は厳禁としており、また、調査と分析に時間のかかる投資は、家族の時間・趣味の時間が減り、幸福度が下がるため、行っておりません。
時間的に余裕がある方や、目利きに自信のある方のみが割安株への投資をするのが正直、おすすめです。
指数投資では米国株が最適
最終的に、日本株への投資は、トヨタなどの安定的な成長性のある企業に投資する方が難易度が低く、失敗する確率が低くなります。
ただ、1回の投資で少なくとも数百万円単位で資金が必要になるため、一般向けではありません。
また、個別銘柄の場合だと、経済全体のニュースだけでなく、各企業の決算内容やニュースも見ておく必要があるため、時間的コストがかかります。
少ない資金かつ、時間的コストの最小化、安定的な結果を求めるのであれば、やはり、米国株への指数投資が1番最強です。
1株から購入可能、過去の株価の実績、分散投資の面から考えても、やはり、地球上で最も最強な投資は、米国株ETFへの投資と言えます。
具体的な銘柄については、大きく分けると3つに分類できます。自分自身の好みに合わせて選べば問題ないです。
ポイント
成長重視 → QQQ(ハイテク企業100銘柄と連動)
バランス重視 → IVV(米国を代表する500銘柄と連動)
安定性重視 → VTI(米国企業約3800銘柄と連動)
詳細については、過去の記事の中で紹介していますので、是非、読んでみて下さい。
日本株と米国株の投資戦略は違います
今回は日本株への投資について解説を行いました。
日本株と米国株は性質が異なるため、投資戦略を変えて投資する必要があります。
日本株への投資は、資金的にも難易度が高いため、一般の投資家には正直、向いていません。
それよりも、難易度が低く、安定的に結果を出せる米国株の方が正直、おすすめです。
ただ、資金に少し余裕があり、日本株への興味もある方は、是非、日本株の個別銘柄にもチャレンジするのもありです。
日本株への投資は、松井証券を使うのが、正直1番おすすめです。過去の記事で、なぜ松井証券が1番おすすめなのかについて解説していますので、是非、読んでみて下さい。