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FIREを目指す人にとっての「新興国株」【少額投資がおすすめ】

新興国への株式投資はした方が良いですか?という質問に答えます。

結論から言います。少額投資であれば、おすすめです。資産の5%程度を上限に投資するのがおすすめです。

この記事を書いている私は、現役のエンジニアかつ投資家です。今まで、中国・欧州・米国など様々な地域に投資を行ってきました。その経験に基づいて解説を行います。

成長が著しい新興国は、世界中の投資家が注目しており、実際に投資額も増加しております。

ただ、具体的に、初心者の投資家がどの銘柄に投資すれば、良いのかについてはあまり解説されていません。

実は、誰でも簡単に、安価な金額で新興国に投資することが可能です。詳しくは、記事の中で紹介していきますので、是非、最後まで読んでみて下さい。

では、早速、解説を始めます。

FIREを目指す人にとっての「新興国株」【少額投資がおすすめ】

FIREを目指す人にとっての「新興国株」【少額投資がおすすめ】

新興国とは?

「先進国と比べて経済力が低い国だが、今後の成長が見込める国」のことを新興国と呼びます。

新興国のことをBRICs」、「VISTA」、「NEXT11など総称で紹介されていることもよくあります。

新興国のまとめ

BRICs・・・ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China

VISTA・・・ベトナム(Vietnam)、インドネシア(Indonesia)、南アフリカ(South Africa)、トルコ(Turkey)、アルゼンチン(Argentina

NEXT11・・・ベトナム、韓国、インドネシア、フィリピン、バングラデシュ、パキスタン、イラン、エジプト、トルコ、ナイジェリア、メキシコ

BRICs」、「VISTA」、「NEXT11」に含まれている国々が、新興国です。特に、中国、インド、ブラジル、インドネシアは人口が多いため、大きな成長が期待されています。

実際に、先進国から新興国への投資金額は年々、増加しており、今後も莫大な資金が新興国に流入することが予想されています。

新興国投資の魅力

新興国投資の魅力を一言で言うと、先進国には無い、爆発的な成長性です。

日本のように30年近く経済発展が無い国とは違い、新興国は、毎年、著しい成長を達成してきました。

また、新興国の場合、国民の平均年齢が若く、平均年齢が20代の国も少なくありません。ちなみに、日本は、国民の平均年齢が世界一高く、48.4です。

若くて、エネルギーに満ち溢れた労働者が多く存在していることは、経済発展を支える重要な推進力になります。そのことも、新興国の魅力と言えます。

新興国投資の注意点

新興国の1番の注意点は、不安定な要素が多いということです。政治的な理由や貿易相手国の経済状況の変化などで、国の経済が大きく左右されます。

特に、政治的な理由で、経済成長が止まってしまい、新興国から没落する国も少なくありません。近年だと、成長著しかったミャンマーや、ロシアなどが代表例です。

そのため、新興国に投資するのであれば、1つの国だけに投資するのではなく、複数の国に投資するのがおすすめです。

主要なETFだと、複数の新興国の株式に分散投資できるETFが多いため、効果的に投資ができます。詳しくは、後ほど解説します。

あと、もう1点注意すべきことがあります。それは、手数料の高い投資信託または、ETFが多いということです。

金融機関によって、表記が異なるのですが、「信託報酬」、「手数料」、「経費率」などで表記されていますが、これはいわゆる、「手数料」です。保有している間は、ずっと支払い続けないといけない手数料です。

そのため、出来るだけ安い手数料の投資先を選ぶのが重要です。目安としては、0.5%以下」がおすすめです。

一般的に、投資信託の方が、ETFよりも手数料が高いため、投資信託を希望の方は、特に注意が必要です。

おすすめの新興国ETFの紹介

おすすめの新興国ETFの紹介

VWOが新興国投資には最適

【図 VWOの主要な構成銘柄】

【図VWOの主要な構成銘柄】

出典:Bloombergの情報を元に筆者作成

新興国を1つにまとめて投資したい方におすすめなのが、VWOです。

新興国の企業5326に分散投資できる銘柄です。多くの銘柄に分散投資できるにも関わらず、経費率が0.08%」であるため、非常に優良なETFと言えます。

投資信託の場合、新興国関連のファンドは特に経費率(手数料)が高いため、投資をするならETFがおすすめです。

国別の投資比率は、中国が全体の3分の1を占めています。中国は、世界第2位の経済大国ですが、1人当たりのGDPでは、世界第62位であるため、投資の世界では、新興国として扱われています。

2番目に多いのが台湾です。世界の半導体キングである「TSMC」がメインとなります。TSMCは日本人にはあまり知られていませんが、実は、時価総額が世界第10位の企業です。

VWOの構成比率を見ると、中国と台湾がほぼ50%を占めており、中華圏の経済成長と大きく関わってくる銘柄になります。

他の新興国ETFについて

VWO」以外の新興国ETFについても紹介します。新興国ETFを大きく分けると3つに分類出来ます。

見出し(全角15文字)

  1. 新興国全体に分散投資するETF
  2. 厳選した新興国に投資するETF
  3. フロンティア市場に投資するETF

【図 新興国ETFのまとめ】

【図 新興国ETFのまとめ】

【図 各ETFの株価パフォーマンス】

【図 各ETFの株価パフォーマンス】

1つ目の「新興国全体に分散投資するETFについてですが、VWO以外の選択肢としては、IEMGEEMなどのETFがあります。

ただ、正直な話、手数料の安さ、投資銘柄数、株価のパフォーマンスを考えると、VWO」一択の状況です。新興国全体に投資したい方は、VWOに投資するのがおすすめです。

2つ目の「厳選した新興国に投資するETFについてですが、1番おすすめのETFは、XSOEです。

特徴としては、新興国の非国有企業から構成されており、政府の保有比率が20%を超える企業は除外されていると言うことです。また、VWOと違い、韓国企業が銘柄に組み込まれていることも特徴です。

新興国の国有企業の場合、政治的なリスクが大きく、政府の意向に沿って企業活動が行われることにより、企業の利益とは反する企業活動が長期間に渡って実行されるリスクがあります。

そのため、リスク分散の観点から国有企業を除外したETFを選択することは、賢い投資選択であると言えます。

国有企業を除外して、新興国投資したい方には、「XSOE」がおすすめです。

3つ目の「フロンティア市場に投資するETFについてですが、新興国の中でも、「フロンティア」と呼ばれる成長段階の途中にある国々に投資しているのが特徴です。

その中でも、投資対象としておすすめなのが、FMです。FMはフロンティア市場の中でも、厳選された170に投資しています。

国別で見ると、ベトナム(約30%)、ナイジェリア(約7%)、バーレーン(約6%)、コロンビア(約6%)、バングラデシュ(約6%)となっています。

新興国の中でも、特に、フロンティア市場が拡大していくことが期待されていることもあり、注目のETF1つです。

フロンティア市場に投資したい方には、FMは最適なETFです。

新興国を国別に投資

複数の新興国をまとめて投資するのではなく、個別の国の株式に投資することも、可能です。

日本の証券会社でも、取り扱いがある国別のETFを一覧で紹介していますので、是非、参考にしてみて下さい。

国別のETF

EWY・・・韓国

EWT・・・台湾

EWZ・・・ブラジル

EWW・・・メキシコ

もっと、詳しく他の国のETFも見たい方は、世界一やさしい 米国ETFの教科書 1年生の中で、詳しく紹介されていますので、気になる方は、是非読んでみて下さい。

私は、この本をETFの辞書として活用しています。日本の証券会社から購入できるETFの中から、各テーマごとに分かりやすく紹介してくれていますので、おすすめです。

新興国投資は少額投資から始めてみましょう

新興国投資は少額投資から始めてみましょう

今回は新興国投資に関して解説を行いました。

今後も著しい成長が見込める新興国に投資することは、非常に有意義な投資と言えます。

新興国は様々なリスクがある一方で、爆発的な成長も見込めるため、長期的な視点で投資をするのがおすすめです。

大きな金額から投資を始めるのではなく、少額投資から始めてみましょう!

今回紹介したETFについてもっと詳しく知りたい方は、世界一やさしい 米国ETFの教科書 1年生の中でも紹介されていますので、ぜひ、読んでみて下さい。

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