FIREを目指す人にとって、インド株は投資した方が良いかという質問に答えます。
結論から言います。インド株への投資はおすすめですが、個別銘柄への投資は難易度が高いため、避けた方が良いです。
もし、インド株に投資するのであれば、ETFがおすすめです。投資信託でもインド株へ投資は可能ですが、手数料が異常に高い投資信託が多いため、おすすめではありません。
インドは世界第2位の人口を誇っており、経済面でも著しい経済発展を遂げてきました。今後も、経済発展が見込まれる国であるため、投資先としては魅力的です。
ただ、インドの企業に関しては日本人にはほとんど馴染みが無く、投資先を選ぶのも一苦労するかと思います。
今回は、インド株に投資したい方に、分かりやすく、インド株について解説します。私は過去に、インド株の個別銘柄にも投資していた経験があるため、実体験も含めて解説します。
おすすめの優良な投資先についても紹介しますので、ぜひ、最後まで読んでみて下さい。
では、早速、解説を始めます。
FIREを目指す人にとっての「インド株」【少額投資を推奨】
インド株の魅力について
インドは世界第2位の人口を有しており、経済では、世界第6位の経済大国です。
今後も著しい経済発展が見込まれており、PwC(プライスウォーターハウスクーパース)のレポートでは、2050年には、米国を抜いて、世界第2位の経済大国になると予測されています。ちなみに、1位は中国、3位は米国、日本は8位と予測されています。
インド経済自体は、まだ発展途上な部分が多く残っており、経済成長する伸びしろが多く残っているのが現状です。
インド経済の発展の恩恵を授かりたいと考え、インド株に投資する日本人が増加していることも事実です。
実際に、世界中の投資家がインドのスタートアップ企業に投資をしており、今後もますます投資額が増えると予想されています。
また、人口の面でも、人口減少社会に突入した中国とは違い、インドの場合は、人口が今後も増加するため、国内市場の拡大が期待されています。
インド株はETFがおすすめ
具体的に、インド株への投資について解説します。
結論から言います。インド株を投資するなら、ETF投資がおすすめです。
米国株や欧州株などを解説した際も、個別株よりも、ETFの方がおすすめだと解説しましたが、インド株は特にETFで投資するのがおすすめです。
投資信託でインド株に投資する方法もありますが、ほとんどが経費率1%以上の高額な投資信託が多いかつ、運用資産が少ないというのがほとんどなため、おすすめではありません。
証券会社、銀行などの金融機関は、手数料の高いインド株の投資信託は儲かるのですが、投資家の立場から考えると、デメリットが大きいため、おすすめ出来ません。
また、インド株の個別銘柄についてですが、インド経済や、インド企業について精通しており、投資経験が豊富な方は、投資しても問題ないですが、初心者の方はおすすめではありません。
各業界、各企業の決算情報を英語で分析するのは非常に時間がかかる作業です。決算情報を分析しないで、投資するのはギャンブルと同じです。ギャンブルと投資は全く違うため、英語で決算情報を分析するのが面倒な方は、個別銘柄への投資は避けた方が良いです。
それよりも、米国市場で購入できる、インド株ETFの「EPI」や「INDA」の方が、運用金額も大きく、手数料も格段に安いので、おすすめです。
詳しくは、後ほど解説しますので、お楽しみに。
インド株の購入方法
インドの主な証券取引所は、「ボンベイ証券取引所」、「ナショナル証券取引所」の2つです。
ただ、日本の証券会社からインドで上場している個別銘柄に投資する方法は無いです。主要な証券会社では全て取り扱いがありません。
一部の企業が、アメリカで上場しているため、日本から購入できますが、数は限られています。
海外の証券会社(IB証券など)で、インドの個別銘柄を購入することは可能ですが、手間がかかるため、おすすめではありません。
手間とコストの面から考えて、日本からインド株に投資する1番の方法は、米国のインド株ETFを購入することです。
米国株のETFと同じように、簡単に売買が可能で、手間もかからず、コストも安いため、おすすめです。
次章では、具体的におすすめのETFを紹介します。
おすすめのインド株について
1番おすすめのETF
【図 おすすめのインド株ETF】
【図 EPIとINDAの株価比較】
最初に紹介するETFは、「EPI」です。特徴を一言にまとめると、約474社のインド企業に分散投資しており、主要な日本の証券会社から売買出来る一番おすすめのインド株ETFです。
正直、日本の証券会社から購入するのであれば、「EPI」一択の状況です。
経費率が「0.84%」となっており、高いと感じる方もいるかと思いますが、インド株ETFは経費率が比較的高いものが多いため、「0.84%」はまだ良心的な経費率と言えます。
中には、経費率が1%以上のETFや投資信託もたくさんありますので、注意が必要です。
【図 EPIの主要銘柄】
出典:Bloombergの情報を元に筆者作成
日本人にはあまり馴染みのない企業ばかりですが、インド国内では、有名な企業ばかりです。今後も、インド国内だけでなく、海外も含めて成長が見込まれる企業が多く組み込まれています。
たまに、EPIをインド株の高配当ETFとして紹介されている記事もありますが、注意が必要です。
確かに、インド株ETFの中では高配当ですが、他の米国株の高配当ETF(VYMなど)と比較すると、数倍も配当率が低いです。
そのため、高配当目的でEPIに投資するのは避けましょう!高配当ETFに投資したい方は、別のETFに投資した方が良いパフォーマンスが得られます。
過去におすすめの高配当ETFについて紹介している記事がありますので、気になる方は読んでみて下さい。
世界的にはINDAが人気
世界的に人気のインド株ETFは、「INDA」です。日本の主要な証券会社からは購入できないため、日本人にはあまり知られていないETFです。
特徴としては、厳選された約107のインド企業に投資しており、経費率が少し低いのも特徴です。
ただ、EPIと株価を比較した際に、ほとんど同じように動いており、あまり差はありません。むしろ、EPIの方が約4倍の銘柄に投資しており、分散投資の観点から見ると、優れているため、EPIの方がおすすめです。
また、INDA(配当利回り0.07%)はほとんど配当利回りが無いため、その点でも、EPI(配当利回り1.40%)の方が優れていると言えます。
わざわざ、海外の証券口座を開設してまで、INDAに投資する必要はなく、普通に日本の証券会社からEPIに投資するのが最もおすすめなインド株への投資方法です。
少額の投資がおすすめ
インド株の投資についてですが、少額の投資がおすすめです。
なぜなら、米国株のように、安定して成長が見込まれる投資対象では無いからです。
インド経済は確かに、近年目覚ましい発展を遂げてきました。また、今後も著しい発展が見込まれていることも事実です。
ただ、まだ発展途上な部分も多く、安心して資産の多くを投資できる状態では無いことも事実です。そのため、インド株に投資するのであれば、少額投資から始めてみるのがおすすめです。
数万円程度からの投資でも大丈夫です。実際に、インド株を保有するようになると、インド経済や社会のことについて興味や関心を持つようになり、インドについて詳しくなる良いきっかけになります。
そこで得た知識や経験は、仕事や今後の将来にも生かせる可能性があるため、損はしないです。
まずは、インド株を知って、少額投資を始めてみましょう!
今回は、インド株の投資について解説しました。
インド株に興味を持っており、投資を始めたいと考えている方は、インド株ETFに少額投資から始めるのがおすすめです。
インド株ETFは米国ETFと同じように、簡単に売買できますので、投資初心者にも向いている投資です。
気になる方は、少額投資から始めてみましょう!