うつ病の疑いがあるが、仕事を休むべきかどうか、仕事とどのようにして向き合うべきかを悩んでいませんか?
私も過去に同じような悩みで頭を抱えながら仕事をしていました。
結論から言います。うつ病の疑いある人は今すぐにでも仕事を休みましょう!
家族、友人、同僚、部下など周りの人でうつ病に近い状態の人や精神的にしんどそうな人がいれば、今すぐにでも仕事を休めるように助けてあげましょう。それが一番の助けになります。
この記事を読み終える頃には、休職するか悩んでいた不安が消えて、すぐにでも休職する決断が出来るようになる手助けになればと思います。
それでは、早速、解説していきます。
エンジニアでうつ病の疑いがあるなら仕事を休むことが絶対に必要です
仕事を休むことが仕事
私が仕事を休むべきか悩んでいた時期に読んだ、本の最初ページにこんなことが書かれていました。
短い文章ですが、これが今の悩み(仕事を休むべきかどうか)の本質だと気付かされました。
ゲーテは言った。「人生とは速度ではなく方向」であると。
ならば今、必死になって一体どこへ向かっているのだろうか?頭から煙が出そうなほど考えてみた。
でも、結局どこへ向かっているのかわからなかった。
だから立ち止まった。それがすべてだ。
ハ・ワン. あやうく一生懸命生きるところだった (Japanese Edition) (Kindle の位置No.10-13). Kindle 版.
もし、仕事を休むべきか悩んでいる人がいれば、この本を読むことを強くおすすめします。
今、仕事を休むことを10年後から見たら大したことではないです。それよりも悪化して、取り返しのつかない精神状態になる方が確実に問題です。
ドイツを代表する文豪のゲーテが言う通り、人生は速度より方向が重要であると思います。我々は気が付かない内に速度を求めてしまいますが、大事なのは「方向」であるため、一度立ち止まって、今向かっている方向が正しいのかを考えてみることが必要です。
その立ち止まって考える時間が今なのです。一度、立ち止まりましょう。
休むことは悪いことではなく、今の自分にとって休むことは必要不可欠なものであるという考えを持って、思い切って休むことをおすすめします。
間違えてもうつ病と不毛な戦いをしながら仕事を続けるような無意味なことは避けておきましょう。想像以上に消耗します。
もちろん、そんな状態では仕事が上手くいくはずもなく、苦悩の日々でした。今から考えるとうつ病の疑いがあった段階で病院に行った後、すぐにでも休職すべきでした。
うつ病は脳の扁桃体からホルモンが過剰分泌されることで起きる病気のため、「根性」、「やる気」などの精神論では解決することが出来ません。
うつ病は精神が弱いから発症する病気でもなく、誰にでも発症する可能性のある病気なのです。
うつ病の疑いがあるならすぐにでも精神科を受診して、休職の手続きを始めることを強くおすすめします。
仕事を休んでも問題ない
うつ病になりやすい人の特徴に「責任感が強い人」が挙げられます。責任感の強い人の場合、自分が休むことで会社の仕事が回らなくなり、会社や取引先に迷惑がかかるなどの理由から休職することを敬遠する傾向にあります。
しかし、自分自身が思っている以上に問題なく業務が遂行されていくものです。そもそも、その人が居ないと業務が回らないような仕組みになっていること自体が問題であって、そんな会社はブラック労働の温床になります。
担当者が不在だとしても、業務に支障をきたすことがないような仕組み作りをしている企業では、一人休んだところで問題なく業務が回ります。
普段は責任強く仕事をきっちりとこなしていくことは重要ですが、うつ病の疑いがある場合はしっかりと休んで、治療して、また復帰して頑張ればいいだけの話です。
そこまで仕事を休むことに対して思い詰めることなく、自分自身の健康第一で思い切って休みましょう。
制度を利用して経済支援を受ける
休職する時に不安なのが経済的な心配かと思いますが、問題ありません。
社会保険に加入していれば、「傷病手当金(給与の約2/3)」もしくは、会社を辞める場合は、雇用保険で「失業手当」を受けることが出来ます。
他にも会社や地方自治体の支援制度を利用すればさらに手当がもらえる可能性もあります。また、年間の医療費が10万円を超えると確定申告でお金が還付されます。
支援制度
- 傷病手当金(給与の約2/3)
- 失業手当
- 地方自治体の支援制度
いろんな国の社会保障について今まで調べてきましたが、日本は社会保障が本当に恵まれています。
「日本でダメなら他にどこの国で生きていけるの?」と思ってしまうくらい充実しています。フルタイムで働いている時よりは多少給与が減少しますが、贅沢をしなければ普通に生活出来ます。
経済的な支援を受けることに罪悪感を抱く人もいるかと思いますが、うつ病の疑いがあるなら一時的に経済的な支援を受けて、しっかりと休んで、うつ病が治って社会復帰したら今までと同様に一生懸命働いて毎年納税をして社会に還元していけばいいだけの話です。
経済的な支援を受けることで、無駄な心配を抑えて、まずは自分自身の健康を第一にしっかりと休むことをおすすめします。
とにかく、体を休ませる
今まで酷使してしまっていた体を休めることが最も重要です。もちろん、うつ病はホルモンの過剰分泌が原因のため、休むだけではなかなか治りにくいですが、休むことは治す上で必要不可欠な要素です。
精神科での治療(服薬、カウンセリング)と休息でほとんどの場合は良くなります。私もそれで治りました。
平日の皆が働いている時間に家で休むことに対しての抵抗感があるかもしれません。しかし、今は「仕事を休むことが仕事」だと自分に言い聞かせて、しっかりと休みましょう。
ひたすら寝る、ゲームをする、映画やドラマを見る、運動をするなどリラックスできることであれば何でも良いです。リラックスさせることが重要です。
私は妻と一緒にひたすら韓国ドラマを見て、夕方になると一緒に散歩する日々を最初の2週間ぐらいは過ごしていました。
今から考えると贅沢で、特別な日々でした。毎日ゆっくりと夫婦で楽しく過ごすことが出来た時間は貴重な時間でした。
仕事に行かなくてもいい日々はなかなか訪れません。仕事のことは忘れて、思う存分休みましょう。
仕事を見直すきっかけにしよう
その仕事続けたいですか?
仕事でメンタルに不調になる、もしくはうつ病を発症するということは、仕事に何かしらの問題がある状態です。
そもそも、その仕事が嫌い、その職場が嫌い、給料が低いなど様々な原因がある可能性が高いです。
無事に精神的に回復しても、また再発するリスクが非常に高いです。
うつ病になることはピンチですが、今回は自分自身の仕事を見直すチャンスでもあります。
メンタルが回復してからで良いので、自分自身の仕事と向き合って考え直すことが重要です。
私自身は会社員としてエンジニアの仕事をしていたのですが、どうしても会社に馴染むことが出来なかったため、会社員を辞めて、フリーランスになることにしました。
今でも、現役のフリーランスエンジニアですが、会社員時代よりも楽しく仕事が出来ています。
今回のピンチをチャンスとして考えてみましょう!
他の会社でも使える技術ですか?
うつ病になるぐらいまで頑張った仕事ですが、果たしてその所属している会社でしか使えない技術ばかりを身に付けていませんでしょうか?
もし、その答えが「Yes」であれば、今回をきっかけに見直してみましょう。
特定の会社に依存することはこれからの時代はかなりキツイ人生になることが予想されます。転職市場においてもほぼ市場価値が無いに等しい又は安く買い叩かれます。
仕事で身に付けた技術が同業他社においても有益な技術であるのかを見直してみましょう。
私も過去に何度か自問自答を繰り返した結果、今のエンジニアという職業に落ち着きました。エンジニアという職業は世界中で使える技術(プログラミング言語など)が身に付きます。
今回をきっかけに自問自答して、今の仕事に問題が無いか確認してみましょう。
今すぐ、仕事を休みましょう
今まで色々とうつ病と仕事について書いてきましたが、一番伝えたいことは「今すぐ、仕事を休みましょう!」ということです。
今すぐにでも、上司に相談して、仕事を休む手続きを開始しましょう!
うつ病は「心の風邪」です。
うつ病は対応が遅くなるほど、治りにくくなる病気です。うつ病の疑いがある段階でしっかりと治療することが重要です。
経済的な心配、仕事の心配などいろいろとありますが、日本は支援制度が整っていますので、何とかなります。
それよりも、自分自身の体の心配を第一にして、今すぐ、仕事を休みましょう!
今回紹介した本のリンクを貼っておきますので、気になる方は是非、チェックしてみて下さい!