今回は、何に挑戦したり、何かと向き合う時に最も重要な要素である、「パワー」についてお話ししたいと思います。
最初にお伝えさせて頂きますが、あくまでも個人的な見解ですので、肩の力を抜いて、軽い気持ちで読んで頂けると嬉しいです。
「パワー」は単純に肉体的な力(パワー)だけでなく、精神的な力(パワー)、物質の物理的な力(パワー)など様々な意味があります。
今回は、精神的な力(パワー)に絞ってお話ししたいと思います。
最初に結論から言います。何かを成し遂げるためには、「パワー」が最も重要であり、そして、パワーを高めることも重要となります。
パワーと聞くと、何か霊感的な怪しげな話を想像するかもしれませんが、決してそのような話ではなく、真面目に分析した内容となっています。
話の終わりに怪しげな壺を売りつけるようなことはありませんので、安心して最後まで読んで頂けると幸いです。
では、早速、始めます。
上手くいかないのは「パワー」が原因です【パワーを高める方法】
何事にもパワーが必要
目の前の嫌な仕事に取り組んだり、語学などの何か新しいことにチャレンジしたり、今まで避けてきたダイエットに取り組んだりする時には、何かしらの壁が立ち塞がっていることが多いです。
当たり前の話ですが、その壁を乗り越えるには、膨大なパワーが必要となります。肉体的なパワーだけでなく、精神的なパワーも必要となります。
パワーの話をするとただの根性論だと揶揄する人もいますが、理論や主義・主張などだけで、問題が解決することはほぼ無いということは、実体験として誰もが経験していると思います。
例えば、勉強法について、科学的な研究結果を元に編み出された、実績もあり、論理的な勉強法があったとしても、その勉強法を実行するパワーが無いと、結果が出ません。
そのため、そもそも実行するパワーが無ければ、崇高な理念や論理は、ただの飾りにすぎないのです。
逆に、理念や論理が多少弱くても、実行力というパワーがあれば、力で押し切れることも多々あります。
何事においても、パワーが弱まっている状態では、何も成し遂げることは出来ないため、もし、パワーが弱まっているのであれば、それを高めることを優先する必要があります。
パワーを高める方法については、後ほど解説します。
肉体的な限界は嘘の場合が多い
肉体的に限界だと感じてしまい、途中で辞めてしまったり、やる気が出なかったりすることがあると思います。
ただ、肉体的な限界については、注意が必要です。
具体的に言うと、肉体的に限界だと感じる場合、ほとんどが嘘であることが多いです。
理由としては、脳が自己防衛本能を作動させて、肉体的な疲労から守ろうとするため、本当の意味での肉体的な限界が訪れる前にストッパーをかけるようになっているためです。
実際に、様々な研究でも明らかになっているのですが、アスリートに肉体的に限界だと思うまで走ってもらい、筋肉の乳酸値や血液を検査したところ、肉体的な限界にはほど遠く、脳が勝手にリミットをかけているという結果が得られた有名な研究があります。
そのため、現代のアスリートの世界では、肉体的な限界を脳が感じた限界に頼るのではなく、心拍数や血中酸素濃度などで限界まで追い込めているのかをチェックするようになっています。
我々の一般社会においても、肉体的な限界が原因で物事が上手く進めれないと感じる場合、実は、脳からの自己防衛本能が作動して、そう感じてしまっていることが多々あります。
そのため、肉体的な限界だと思う場合は、一度立ち止まって、本当に肉体的な限界であるのかを見極める必要があります。
パワーが少しずつ奪われている
最近パワーが無いなと感じてしまうことはありませんか?
ショックな出来事が起きてしまったり、悲しい出来事があった場合は別にして、特に理由は無いが、何かやる気が出ないということはありませんか?
先に結論を言います。情報に触れ過ぎることで、ウィルパワーを少しずつ奪われてしまっている可能性があります。
人間が何か作業や行動をするのに必要なパワーのことを、脳科学の世界では、ウィルパワーと言います。
ウィルパワーは有限であり、朝起きた瞬間から意思決定や作業や行動をする度に減っていく存在です。そして、十分な食事と睡眠を取ることで回復していくものです。
有名な話では、Facebookを創業した、マーク・ザッカーバーグ氏は、毎日同じ色のTシャツを着ることにより、日常生活における意思決定の回数を減らして、ウィルパワーの減少を抑えることで、大事な経営の意思決定に多くのウィルパワーを費やす生活をしています。
その大切なウィルパワーが、実は、スマホを通じて無駄に消費されている可能性があります。
多くの人が1分でも時間があれば、無意識にスマホを触り、氾濫した情報社会の波に乗っているのが現代社会です。
しかし、ウィルパワーの観点から考えると、そのような情報を取得する度に無駄に消費しているというのが現実です。
そのため、有限であるウィルパワーが少しずつ蝕まれていくことで、本来力を注ぐべき物事に対して、やる気やパワーが出ない状況を自ら作り出してしまっている可能性があります。
パワーを高める方法について
外からの刺激でパワーを高めるのはラットレース
パワーを高める方法についてお話ししたいと思います。まず、注意点から言います。
外からの刺激により、やる気やパワーを高めようとするのは、注意が必要です。
次から次へと新たなる刺激を求めてしまうことで、ラットレース状態となり、消耗してしまう可能性があるからです。
経済学の世界では、「限界効用逓減の法則」という理論があります。簡単に言うと、ビールの1杯目の満足感は、2杯目、3杯目以降では、満足感が低下してしまうということです。
つまり、消費財が増えることで、消費財1つからもたらされる満足感は減少するということです。
刺激に関しても、同じようなことが言えます。つまり、今までの刺激では満足出来なくなり、次から次へと、今までよりも強い刺激を求めるようになります。
人間の快楽に関しても同じであり、どこかでストッパーの機能を果たさない限り、どんどんと強い快楽を求めるようになり、最終的には、ギャンブル依存、ポルノ依存、薬物依存となってしまい、破滅の道へ進むことになります。
そのため、次から次へと外から刺激を求めるのは、負のスパイラルに陥ってしまうため、注意する必要があります。
「内なるパワー」を高めるのが持続可能的な方法
外からの刺激はラットレース状態となる可能性が高いため、やはり、目を向けるべきは、「内なるパワー」の存在であると思います。
決して怪しい話ではなく、2000年以上前の古代の時代に書かれた聖書や論語などの書物を読んでみると、内なるパワーがいかに強大で、奥深いのかがよく分かります。
当時は現代のようにスマホも無ければ、マスメディアもほとんど無い状態のため、外からの刺激が現代と比べて非常に弱いと言えます。
しかし、2000年以上経った今でも、多くの人に読まれており、現代社会の解決策となるような提案をしていることもあります。
色々と読み進めていくと、当時の人々は、外からのパワーが弱かった分、自分自身の中にある、「内なるパワー」をフル活用して何かしらの答えを導こうとしたことがヒシヒシと伝わってきます。
「内なるパワー」は、自分自身の奥深いところに眠っていることが多く、普段は気づかないで生活している人も多いかと思います。
そのため、次に「内なるパワー」を高める方法について解説します。
「内省」がキーワード
「内なるパワー」に気付くには、やはり、「自省」することが重要だと思います。
実際に、世界中で注目されているマインドフルネスや瞑想と言ったものは、外からの刺激を求めるのではなく、自分自身の深層心理にアクセスすることで、パワーを得ようとしています。
ここでお話ししている「内なるパワー」に関しても同じようなことが言えるのですが、「自省」を行うことで、自分自身の深層心理にアクセスして、根源で眠っている「パワー」を引き出すことが重要となります。
2000年前も今も、1日は24時間から変わっていませんが、科学技術が大幅に発達したり、娯楽が増えたことで、どうしても外の世界にアクセスする時間が増えてしまいました。
今後も科学技術が発展して、全ての物事がスマホの世界に入るという現象は必ず続くと思います。不可逆的な現象であるため、誰も止めることが出来ません。
そんな現代だからこそ、1日の中で10分程度でも良いので、スマホを置いて、「自省する時間」を作ることで、「内なるパワー」を得ることが重要だと私は思います。
「内なるパワー」を得て、やるべきことをやりましょう
今回は、パワーについて解説しました。物事を上手く進めるには、全てパワーが必要なため、非常に重要な存在と言えます。
現代社会においては、気づかないうちにウィルパワーを失うことで、本来取り組みたいことに対して、ネガティブな状況となっている可能性があります。
そのため、一度立ち止まって、「自省」をすることにより、自分自身を見つめ直すきっかけとなれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。