最初にこの記事の結論を言います。古代の時代から現代に至るまで一貫して重要な能力があります。それは、「勘違い力」ということです。
歴史上の偉人、有名な起業家、偉大なスポーツ選手などにも共通しているのが、「勘違い力」が高いということです。
そもそも、全ての成功の始まりは、「勘違い」から始まると言っても過言ではありません。
その「勘違い」について、今回は深掘りして、出来るだけ分かりやすく、簡潔に解説します。
では、早速、解説を始めます。
「勘違い力」が成功には必要不可欠【全ては勘違いから始まる】
将来の目標や夢は、「勘違い」から始まる
高度に発達した現代の世の中では、個人の将来の目標や夢に対しても、統計的データや、論理的根拠、社会的な意義などを自然と求められている時代になっています。
漠然とした理由や根拠の無い将来の夢や目標は、軽視されてしまい、時にはバカにされる対象にもなります。
しかし、一旦立ち止まって、個人の将来の目標や夢に関して、深く考えてみると、本質が徐々に見えてきます。
個人の将来の目標や夢に関して言うと、統計的データや、論理的根拠、社会的な意義などが無い方がむしろ良くて、また、ほぼ意味が無いということも分かります。
そもそも、過去の偉人や有名な経営者が、統計的データや、論理的根拠、社会的な意義などを元に、将来の目標や夢を立てたということもほぼありません。
過去の偉人や有名な経営者は、まだ世の中には存在しない、重要な新たな価値を提供したことで評価されたことがほとんどです。
まだ姿も形も無い産業や概念に対しての統計的データや、論理的根拠があるはずも無く、ましてや社会的な意義に関しては想像もつきません。
そのため、統計的データや、論理的根拠、社会的な意義などに裏付けされた目標や夢は、一見、素晴らしいように見えても、結果的には、現代の延長線上にある、あまり面白味の無い目標や夢になってしまう傾向が強いです。
また、そもそも個人の将来の目標や夢は、何の根拠も無い、ほぼ妄想の世界から生まれてくることがほとんどであり、それが、ごく自然な現象とも言えます。
そのため、我々がつい無意識の内に思い込んでしまっている、将来の目標や夢に対する、統計的データや、論理的根拠、社会的な意義などはほとんど価値が無いことが分かります。
日本社会は、勘違いが起きにくい社会
日本社会は、世界でも稀に見る「超成熟社会」と言えます。
ここ30年間経済成長をしていない数少ない国でありながら、餓死や栄養失調に苦しむ「絶対的貧困」の状態に陥っておらず、そこそこ良い生活が出来ている本当に稀な国と言えます。
また、国民の平均年齢、平均寿命は世界2位であり、GDPは世界第3位など日本が「超成熟社会」であるということのデータは数多く存在します。
成熟した社会では、国民のほとんどが義務教育を受けて、ある程度の教養を持っている社会でもあるため、「勘違い」が起きにくい社会とも言えます。
何かの意思決定をする際にも、統計的データや、論理的根拠、社会的な意義などが介在する機会が増えてしまう傾向が強くなります。
そのため、常人の頭からは出てこないような奇想天外な「勘違い」は起きにくくなります。
しかし、奇想天外な発想から、新たに大きな産業や、偉大な業績が生まれることがほとんどであることも事実です。
その奇想天外な「勘違い」が生まれにくい土壌となっている日本では、発想の転換をして、別の観点から「大いなる勘違い」を生み出す必要があります。
まずは、そのことを理解するところから始めるのが重要です。
「勘違い」には大きなパワーがある
そもそも、「勘違い力」は、多くの分野で応用されており、絶大なパワーを発揮している場面もよくあります。
例えば、宗教の信仰に関しても「勘違い」から生まれている典型例であり、そして、信仰心という絶大なパワーも持っています。
宗教以外にも、科学技術の分野でも、1人の果てしない「妄想」から生まれくる次世代の発明が多々あります。
15年以上前には、姿も形も無かったが、今では、世界中の人が愛用しているiPhoneもその典型例です。
他にも、近年の金融の世界においても、「勘違い」が原動力となって、成長してきたという事実があります。
起業して1年未満の企業や、そもそも起業する前の段階から、評価額が100億ドル以上(1兆円以上)の企業が乱立してきました。
過去の金融の世界では、あり得ないような現象が起きており、これも一種の勘違いから生まれていると考えられます。
金融の世界では、このようにして、一種の「勘違い」から集まったお金を投資に回す事で、勘違いから現実に変わった企業が生まれたことも事実です。
その中心地がアメリカであり、その一種の「勘違い」が時には、金融危機をもたらしたり、バブルを生み出したりしています。
「勘違い」は個人だけで無く、企業、社会など様々な分野で発生しており、莫大なパワーも持っていることが分かります。
では次に、その「勘違い」をもう少し掘り下げてみて、個々人の将来の目標や夢の設定にどう活かせるのかについて次章で解説します。
個人の「勘違い」を成功につなげる方法について
夢や目標は、大きな勘違いの方が良い
特に、スポーツ選手や起業家などの出発点は、大きな勘違いから生まれることがほとんどです。
スポーツ選手の場合だと、子供の頃に、何の成果も出していない、将来どうなるのかも分からない状態の時に、「将来は、プロのサッカー選手になる」などのある種、大きな勘違いからスタートします。
起業家に関しても、何の実績も無い時に、「世界を変える企業を作る」という大きな勘違いから始まることがほとんどです。
しかし、その勘違いが原動力となって、努力することで、少しずつ結果を出していき、最終的には、「勘違い」が「現実」になります。
そもそも、スポーツ選手や起業家に限らず、人類の歴史を見てみると、勘違いの連続が生み出した軌跡とも言えます。
例えば、飛行機の誕生や、月面着陸などが典型例です。
確かな根拠は無いが、人間は空を飛べるはず、月に行けるはずという、一般的に考えて頭のおかしい「勘違い」が生み出した産物と言えます。
つまり、何か大きなことを成し遂げるには、周りから馬鹿にされるぐらいの「勘違い」がちょうど良いということです。
目を閉じて勘違いしてみましょう
一旦、目を閉じて、30秒だけ「勘違い」してみましょう。この記事を読んだ後でも大丈夫です。
何でも良いです。「エンジニア転職する」、「英語を話せる」、「恋人が見つかる」など何でも良いです。
重要なことは、「〜したい」ではなく、「〜なる」ということです。
「エンジニア転職したい」ではなく、「エンジニア転職する」という勘違いが重要です。
そして、「勘違い」した後、さらに重要なことは、信じて、そして、心から信じて、実行することです。
重要なことはこれだけです。言い訳は無しで、これをするだけです。
ポイント
「勘違い」を心から信じて、毎日、少しずつ実行する。
今の世の中、エンジニア転職したいと思えば、無料で学ぶ環境であったり、無料で転職エージェントを使うことも可能です。方法や手段は以前と比べて、激増しました。
あと必要なことは、自分なら出来るという「勘違い」だけです。
少しずつ成長していくことで、勘違いが現実に変わる日がやってきます。
それまでは、「勘違い」と「実行」を繰り返しましょう。
【注意】実行が伴わない「勘違い」はただの妄想
最後に、1つ注意があります。それは、「勘違い」をして満足するだけでは何も変わらないということです。
つまり、実行が伴わない「勘違い」は、ただの妄想や空想であり、価値がありません。
「勘違い」をただの「勘違い」で終わらせるのか、「勘違い」を「現実」に変えるのかの命運は、個々人の実行力に懸かっています。
どこまで自分自身の「勘違い」を信じて、日々の実行に移せるのかが重要になります。
「英語なんか喋れない」、「エンジニアになるなんて無理」など周りの人が言ってくることもあれば、自信を失い、自分自身で落ち込むこともあります。
しかし、それを跳ね除けるまたは、無視することも含めて、実行力と言えます。
仮に、途中で挫折したとしても、そこまでの過程で努力して身に付けた技術や精神力は他の分野でも生かせることができるため、無駄にはなりません。
また別の「勘違い」をして、一心不乱に努力すれば良いだけの話です。
重要なことは、「勘違い」を「勘違い」で終わらせないために、日々、「勘違い」を信じて、実行に移すことが重要です。
「勘違いは成功のもと」です。壮大な勘違いをしましょう
今回は、「勘違い」について解説しました。
「夢」や「目標」は、現実路線から離れた壮大な「勘違い」が起点となって、生み出された方が、圧倒的に魅力的です。
「勘違い」が起きにくい日本社会から逸脱した、自由な発想で「勘違い」することで、少しでも理想の人生が歩めることを心から願っております。
この記事を読んで頂いた方のお役に立てれば最高の幸せです。最後まで読んで頂きありがとうございます。