「FIREに向けて積極的に投資する最適な方法について教えて下さい」という質問に答えます。
結論から言います。積み立ての長期投資だけでなく、短中期での投資を行うことでパフォーマンスを上げることも重要となります。
つまり、積極タイプの投資は、状況に応じたトレードを行う投資スタイルを確立する必要があります。詳しくは、後ほど解説します。
この記事を書いている私は、現役のフリーランスエンジニア兼個人投資家をしている者です。今まで米国、中国、インド、欧州など幅広い投資先に投資してきた経験を元に解説します。
出来るだけ分かりやすいように解説していきます。
では、早速、解説を始めます。
【積極タイプ】FIREへの資産形成を積極的に行う方法
具体的な投資方法
【積極タイプ】について解説する前に、そもそも、FIREに向けての投資スタイルは他にも存在します。
具体的には、FIREに向けての投資スタイルには大きく分けて3パターンあります。
ポイント
【安全タイプ】・・・安心・安全を第一に投資するスタイル
【バランスタイプ】・・・リスクとリターンをバランスを考えた投資スタイル
【積極タイプ】・・・高リスク高リターンの投資スタイル
【バランスタイプ】
【安全タイプ】
今回は、その中でも高リスク高リターンの【積極タイプ】について解説します。
【安全タイプ】や【バランスタイプ】と同様に具体的なポートフォリオを紹介したいのですが、【積極タイプ】については、状況によって大きく変化するため、明確なポートフォリオはありません。
ある時期では、現金比率が90%を超える時期も存在します。逆に、アグレッシブに攻めている時は、現金比率が10%以下になる場合もあります。
私も【積極タイプ】で投資をしていた時期もあるため身に染みて分かるのですが、手際良くトレードを行わないと損する確率が一気に上がります。
世界中の経済状況や様々な指標を分析してトレードを行う必要があるため、凄く手間と時間が必要になります。
その煩雑な作業を抜きにしてトレードを行うと確実に負けます。世界中の非常に優秀な投資家が、欲望をむき出しにして戦っているのが株式市場です。
彼らに全てを奪われて、餌食になるだけです。【積極タイプ】の投資スタイルは、手間と時間をかけてでも投資したい方だけに推奨できる投資スタイルです。
空売り、レバレッジには注意しましょう
最初に主張しておきたいことは、空売りやレバレッジ投資が悪いという訳ではありません。
しかし、使い方を間違えると一瞬で資産を大きく失う可能性があります。
特に、レバレッジに関しては、短期間で大きく儲けようとして高いレバレッジで勝負しようとする方がいますが、それは投資ではなく、「投機」つまりギャンブルになっているため、注意が必要です。
レバレッジを使う場合は、損切りするタイミングをいつも以上に早める必要があります。
最初から、失敗した場合、損切りをいつのタイミングで実行するのかを決めてから必ず投資しましょう。
レバレッジは上手く利用すれば、非常に優秀なツールです。使い方に関しては、自分自身でルールを定めて、規律性を持って投資しましょう。
時には大胆な損切りも必要になります
投資で重要なことは、儲ける方法ではなく、損を最小化する方法の方が圧倒的に重要です。
損切りしないでガチホする行為は、時にお金をドブに捨てているのと同じ時があります。
特に、個別銘柄で損を出している時に、「いつか上昇する」という考え方で損切りしない人は、非常に危険です。
金融データに基づいた分析結果から導いた結果であれば、まだ大丈夫ですが、根拠の無いガチホは本当に危険です。
もし、そのような考え方で投資をしている場合は、失敗を潔く認めて、長期投資1本の【安全タイプ】か【バランスタイプ】に切り替えた方が、圧倒的に良いパフォーマンスを出すことが出来ます。
自分自身が定めた損切りラインに来たら、潔く失敗を認めて、大胆な損切りを行う覚悟を持って投資することが重要です。
こんな人が向いています【3つの特徴】
99%以上の人は長期投資1本でOK
【積極タイプ】の投資スタイルは、一部の投資好きの人が向いている投資スタイルです。
本当に投資が好きで、寝ても起きても投資のことばかり考えている人が、向いていると思います。それだけ好きでも、勝てない時は勝てません。
正直な話、99%以上の方は、【安全タイプ】もしくは、【バランスタイプ】の投資スタイルで長期投資1本に絞った方が、圧倒的に良い結果が待っています。
良い結果と言うのは、ただ単に投資のパフォーマンスだけではありません。家族、友人、恋人、趣味などの時間が増えることで、幸福度が上がります。
また、資格勉強や語学学習の方が、下手に短期投資をするよりも、将来的にもプラスになる可能性が高いです。
時間は有限なため、本当に投資の世界で勝負したいと考えている人以外は、おすすめできない投資スタイルです。
私が【積極タイプ】だった時の話
私が【積極タイプ】で投資していた時は、朝起きてすぐに米国マーケットの情報を確認して、Bloombergの英語版で全体の金融情報を網羅して、日経新聞を読んでから、横でマーケット情報を流しながら、本業のエンジニアの仕事をするという日々でした。
土日は、時間のかかる金融分析をして、翌週の投資戦略を練るという生活を送っていました。
それだけ頑張っても、負ける時はしっかりと負けます。
1週間を通じて、余暇の時間はほとんど無いという状況でした。
兼業で投資を行うということは、本当に大変なことであり、場合によっては、自分自身の大切なもの(家族、友人、恋人、余暇の時間など)まで失う可能性もあります。
色々と経験したからこそ分かるのですが、決して多くの人におすすめできる投資スタイルではありません。
ある程度、様々なことを失う覚悟のある方のみ挑戦しましょう。
金融分析が苦にならない性格
まず、金融分析が苦にならない人以外は、積極的な投資スタイルには正直、向いていません。
本業の仕事以外の時間を、金融分析に当てたとしても全く苦にならず、むしろ楽しいと感じるぐらいの感覚が必要となります。
なぜなら、様々な金融データや経済分析は非常に手間、時間、体力が必要となるからです。
本業の仕事と同じぐらいの気合いを入れて取り組めるだけの覚悟が必要です。
私も【積極タイプ】で投資をしていた時期は、本業のエンジニアの仕事をやりつつ、余った時間は全て、市場と向き合っていました。
確かに、長期投資1本だけの時よりも大幅に利益を出すことができますが、大事な時間を失います。
私の場合、家族との時間を優先するために、途中から長期投資1本の投資スタイルに戻しました。
余暇の時間を全て、投資に注ぎ込む覚悟で挑むことが必要となります。
【注意】万人が向いている投資スタイルでは無いです
今回は積極タイプ向けの投資スタイルについて解説を行いました。
積極タイプの投資スタイルは、高リスク高リターンのため、万人が向いている訳ではありません。
また、時間と手間がかかるため、投資に時間を割くのが苦にならない方以外は、継続することが難しいです。
積極的な投資スタイルだけが全てではありません。
リスクとリターンのバランスを重視する【バランスタイプ】、安心・安全を第一に投資する【安全タイプ】でもFIREは可能です。
1番重要なことは、自分自身の性格に合った投資スタイルを選んで、継続することです。
もし、積極タイプの投資スタイルが合わない方は、別の投資スタイルもチェックしてみて下さい。
【バランスタイプ】
【安全タイプ】