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FIREを目指す人にとっての「CFD」とは【知ることが重要です】

FIREを目指す人にとって、CFD投資は必要でしょうか?という質問に答えます。

結論から言います。CFD投資は必須ではないですが、知っておくとお得です。

CFDは一般的に、株式投資よりも難しい、手数料が高い、メリット・デメリットが分からないなどの理由で敬遠されている金融商品です。

確かに、CFDは一般的な株式投資とは違った点があるため、CFDのことを正確に理解しないで投資をするのは危険です。

しかし、CFDを正しく理解して、投資をすれば、利益を出せることも事実です。

今回は、CFD初心者の方に向けて、出来るだけわかりやすくCFDについて解説をします。この記事を読めば、すぐにでもCFD取引のことが理解出来ます。

では、早速、解説を始めます。

FIREを目指す人にとっての「CFD」とは【知ることが重要です】

FIREを目指す人にとっての「CFD」とは【知ることが重要です】

CFDとは?

CFDは「Contract For Difference」の略です。日本語では、「差金決済取引」と呼ばれています。

一般的な株式取引との違いは、「保有の有無」です。株式取引では、株の売買を通じて、お金の取引が行われますが、CFDの場合だと、株式を保有するのではなく、価格の差分だけを決済する投資方法になります。そのため、CFDは、株式の保有をしている訳では無いのです。

また、CFDの特徴としては、大きなレバレッジをかけて取引することが出来ます。株式の場合だと、約3.3倍までレバレッジをかけることが出来ます。

一方で、CFDだと株式で5倍〜10倍以上、債券だと50倍以上もレバレッジをかけて取引することが出来ます。

もちろん、レバレッジ無しの取引も可能なため、最初はレバレッジ無しの取引から始めるのがおすすめです。

また、CFDは株式だけでなく、債券、コモディティ(貴金属、エネルギーなど)にも投資が可能なため、多くの投資対象に投資することができるという特徴があります。

CFDと先物取引の違い

CFDと先物取引の1番の違いは、「決済期限の有無」です。

非常に大きな違いです。先物取引には決済期限が設定されているため、期限を迎えてしまうと、自動的に決済が実行されてしまいます。大きな損を出していても自動的に決済されてしまいます。

一方で、CFDは決済期限が無いため、好きなタイミングで決済をすることが出来ます。そのため、投資初心者の方でも簡単に取引が可能となっています。

他にも、細かい点では違いがありますが、そこまで大きな相違点・問題点では無いため、覚えておく必要はありません。CFD取引を行なっていく中で必要に応じて学習すれば大丈夫です。

それよりも、先物取引とCFDでは、「決済期限の有無」の違いあることを覚えておきましょう!

CFDが向いている投資

普通は、ETFなどの株式で投資をするのが、簡単かつ、有効な投資方法ですが、一部の投資対象に対しては、株式投資では、難易度が高い、もしくは、効果的ではないというケースがあります。

具体的には、エネルギー(原油・天然ガスなど)・農業商品(小麦・大豆など)・鉱物(貴金属など)が対象になります。

エネルギー(原油・天然ガスなど)・農業商品(小麦・大豆など)・鉱物(貴金属など)に関しては、株式投資よりも、先物取引がメインとなります。

しかし、先物取引は期限があるため、初心者には向いていません。そのような時に役立つのが、「CFD」となります。

また、株式投資でも、海外株に関しては、日本の証券会社では信用取引ができないため、「売り」のポジションからスタートさせることが出来ません。

そのため、海外株を空売りしたい場合は、海外の証券口座を開設するか、CFDで売りポジションからスタートさせるかになります。

海外の証券口座は言語の壁もあるため、普通は、CFDで投資をするのが有効な手段です。

CFDのメリット・デメリットについて

CFDのメリット・デメリットについて

CFDのメリット

メリット

  • 期限切れが無い
  • 取引が簡単
  • 投資対象が豊富

特に、投資初心者の方には、期限切れのある先物取引は難易度が高いため、期限切れの無いCFDは大きなメリットと言えます。

各先物取引の期限を考えなくても良いため、中長期での投資も簡単に行えます。

また、CFDはマイナーな農業商品や鉱物などにも投資ができるため、幅広い投資対象商品から選びることも大きなメリットと言えます。中には、17000以上の投資対象商品が存在する証券会社もあります。

CFDを簡単に言えば、先物取引を簡単にした投資方法かつ、日本人にとっては、海外の株式などに「売り」のポジションから入れるというのがCFDの特徴かつ、メリットと言えます。

CFDのデメリット

デメリット

  • 手数料が高い
  • レバレッジ投資が可能なため、注意が必要
  • 雑所得になるため、株式投資とは相殺できない

CFDのデメリットとしては、手数料が高いことが挙げられます。CFD取引の裏側では、我々の代わりに、証券会社が先物取引を行っています。そのため、もちろん管理費用が発生します。ETFや投資信託の管理費用と同じです。

CFDの場合、大きなレバレッジをかけて取引ができるため、その分、管理費用は高く設定されています。そのため、一般的には、CFDは手数料が高いと言われています。

また、CFDは株式の信用取引よりも高いレバレッジで取引ができるため、レバレッジのかけ過ぎには注意が必要です。

正直、レバレッジ無しの取引だけでも十分に結果が出せますので、慣れるまではレバレッジ無しでの取引がおすすめです。

最後に、一般的な株式取引との違いとして、税率が異なるということ点があります。

株式取引は、約20%の税率が金額に関係なく、一律で適用されます。一方で、CFDの場合だと、雑所得になるため、金額に応じて、税率が異なります。

ただ、注意点としては、株式での損益とCFDの損益を合算することが出来ないため、個別で損益の集計をする必要があります。FXとの損益の合算は可能です。

また、株式のように特定口座にしておけば、証券会社が自動的に天引きしてくれるため、確定申告が不要ということが、CFDでは出来ません。確定申告が必要になります。

会社員の場合(年収2000万円以下)だと、年間20万円までは申告する必要がありません。そのため、副業で取引されている人もいます。

ただ、CFDの確定申告に関しては、そこまで難しく無いため、簡単に誰でも申告が出来ます。また、分からないことがあれば、各証券会社に問い合わせをすれば、色々と教えてくれますので大きな問題では無いです。

CFD取引から学ぶのが1番の近道です

CFDについてメリット・デメリット含めて色々と紹介してきましたが、正直、CFD取引をしてみて学ぶのが1番の近道です。

具体的な投資方法や、投資可能な商品、手数料など証券会社によって、バラツキがあるため、実際に取引をしてみて、実体験から学ぶのがベストです。

今回の記事の内容を踏まえて、CFD取引を行なってみて、税金など分からないことがあれば、証券会社で問い合わせを行うのが確実な方法です。

間違えても、CFD講座などの高額な投資スクールや投資講座を受講して学ぶようなことは避けましょう!

CFDは皆さんが思っているよりも難しい投資ではありません。CFD取引の経験が無いため、難しく感じていますが、慣れてしまえば、株式取引と同じように簡単に取引ができるようになります。

CFDが有効な投資について

CFDが有効な投資について

海外株の短期投資

まず、大前提として、日本の証券会社では、海外株の信用取引が出来ないため、「売り」のポジションから投資をすることが出来ません。

しかし、CFDを使えば、「売り」のポジションから始めることができるため、状況に応じて、「買い」と「売り」のポジションを選択することが出来ます。

海外株の短期投資したい方には、CFD取引は大きなメリットと言えます。

エネルギー投資

エネルギー(原油や天然ガスなど)は先物取引がメインなため、正直、良いETFはほとんどありません。投資経験が豊富な方は、先物取引で投資をするのがおすすめですが、先物取引に慣れていない方、管理が面倒な方、先物取引の期限切れを避けたい方などは、CFDの方がおすすめです。

原油でも、北海原油とニューヨーク原油など種類が分かれており、それぞれに細かく投資をすることが出来ます。

エネルギーに関しては、特に、ETFよりも、先物取引もしくは、CFDで取引するのがおすすめです。

貴金属投資

金や銀などの主要な貴金属に関しては、ETFで取引するので問題ないです。

しかし、プラチナ、パラジウム、ニッケルなど少しマイナーかつ、日本の証券会社では良いETFが取り扱いの無い場合は、やはり、先物取引かCFDで取引するのがおすすめです。

様々な貴金属を含む鉱物に対して、幅広く投資ができるため、投資の幅が広がります。

特に、社会情勢が不安定化した時に、貴金属は価値が上昇する傾向があるため、万が一のために、保有しておくのがおすすめです。

農業商品

農業商品に関しては、非常に種類が多いため、それぞれの農業商品に対して良いETFが存在している訳ではありません。

農業商品全般に分散投資するのであれば、ETFDBAなど)に投資するのがおすすめですが、個別の農業商品(小麦や大豆など)に投資する場合は、先物取引もしくは、CFDがおすすめです。

小麦、大豆、トウモロコシ、カカオ、コーヒー豆など考えつく農業商品はほぼ全て、先物取引もしくは、CFDで取引可能です。

ただ、農業商品に関しても同様に、投資慣れしてる方は、先物取引、管理を容易にしたい方は、CFDの使い分けで大丈夫です。

CFDの中身を理解してから投資するのが重要です

CFDの中身を理解してから投資するのが重要です

今回は、CFDについて解説を行いました。

CFDはレバレッジ投資が可能なため、使い方を間違えると大きな損を出す可能性がある一方で、しっかりとCFDについて理解した上で、投資をすれば、非常に役立つ投資商品です。

重要なことは、CFDについて知るところから始めるのが重要です。投資の世界において、無知は罪です。

少額からでも良いので、CFDの投資を行なってみてから、自分自身の投資スタイルに合うのかを判断するのがおすすめです。百聞は一見にしかずです。経験に勝る学習方法はありません。

まず、少額からCFD投資を始めてみてはいかがでしょうか?

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