まず初めに、FIREとは何でしょうか?
結論から言います。嫌なことで死なないための手段です。
そもそも、「FIRE(Financial Independence, Retire Early)を直訳すると、「経済的に独立して、早期リタイヤをする」という意味です。
ただ、直訳の意味だけではFIREを理解するのは正直、厳しいです。
そのため、今回はFIRE(早期リタイヤ)について、初めての人にでも理解できるように、分かりやすく解説を行います。
この記事を書いている私は26歳で現役のフリーランスエンジニアです。妻もエンジニア(会社員)として活動しています。
ちなみに、私達夫婦もFIREを目指して、実践中です。
では、早速、解説していきます!
超簡単!FIRE(早期リタイヤ)についての解説【実践中です】
FIREとは何か?
冒頭でも紹介した通り、FIRE(Financial Independence, Retire Early)を簡潔に説明すると「経済的に独立して、早期リタイヤをする」ということです。
経済的に独立することで、20代や30代という若い時期から好きな場所で生活して、好きな時間に起きて、好きなことを行い、ストレスなく生きていこうというコンセプトです。
正直、素晴らしい考え方だと思います。近年では、日本でも注目を集めている考え方です。
元々、FIREという考え方はアメリカやカナダなどの北米地域で広まった考え方です。
北米地域では日本と違い、正社員だとしても会社から解雇されることは日常的に発生することがあるため、日々自分の仕事が奪われないか心配しながら生活している人も少なくありません。
そのため、日本人とは異なり、会社が定年まで守ってくれるという考えがありません。一人ひとりが自己責任で資産を運用して、生きていくしか無いのです。また、会社だけでなく、国からの支援も日本と比べてもかなり少ないのが現状です。
このような、日本とは異なる厳しい環境だったため、「FIRE」という考え方が生まれたという背景があります。
日本でも早期リタイヤという考え方を実践している人はいますが、ここで言う「FIRE」は誰でも実践出来るように理論的、体系的に作り上げられているものであるため、再現性が高く、理論を学び、実践すれば誰でも出来るようになっています。
FIREの考え方で注目すべき点は、FIREできる人は学歴が高い、年収が高いより、収入に対しての「貯蓄率」が高い人が誰よりも早く、確実にFIREできると統計的に導き出している点です。
詳しい内容やデータを見たい人は、私がFIREについて理論的に学ぶきっかけとなった「FIRE 最強の早期リタイヤ術」という本をおすすめします。
この本の著者は中国から移住したカナダ人なのですが、「嫌なこと=仕事」で死なないために、FIREに関する数多くの研究結果や理論を学び、実践した結果、夫婦でFIREすることが出来たという内容です。
非常に分かりやすく、証拠に基づいてFIREについて紹介しています。
日本でFIREを目指す際にも、役立つ内容ばかりですので、是非、一度読んでみて下さい。
「FI」と「RE」を分けて考えよう
FIREは(Financial Independence, Retire Early)の略称です。つまり、「経済的独立」と「早期リタイヤ」に分かれているのです。
もし、今の仕事が好きで今後もずっと続けたいという人は「FI(経済的独立)」だけを目指せばいいと思います。「FI」は資本主義社会で生きている以上は万人が目指すべき目標だと思います。
勤めている会社が生涯安泰である保証はないですし、いつ病気で働けなくなるかも分からないため、いつ何が起こっても対処できるように「FI(経済的独立)」は行っておいて損はありません。
そもそも、世界全体が資本主義経済のため、お金で解決できることがほとんどです。私は今まで長期間にわたって世界20カ国以上行ったことがありますが、観光客もいない世界の辺境地に行っても、世界は資本主義経済のため、ほとんどお金で解決します。
さらに詳しく
少数民族の「首長族」という首が非常に長い人たちが住んでいる地域があり、彼らは東南アジアの辺境地にある湖の上で水上生活をしているのですが、そこでも資本主義経済で動いていました。
次に、「RE(早期リタイヤ)」についてですが、文字通り、早期リタイヤしようということです。
以前なら早期リタイヤは定年前の50代の人がほとんどでしたが、最近では日本でも20代や30代で早期リタイヤしている人も増えてきました。
理由としては、年齢に関係なく稼げる手段が爆発的に増えたからです。
私のエンジニア職もそうです。20代のフリーランスエンジニアでも年収800万円以上の人は普通です。20代で年収1000万円は決して珍しくありません。
他の職業でもそうです。特にインターネット関連の仕事は20年前に無かったような職業も多いため、若い人でも稼げるようになりました。
私も30歳までに早期リタイヤをして、残りの人生を夫婦で好きな国の好きな場所で好きなことをして生活したいと考えています。
もし、この記事を読んでいる方で「FIRE」を目指している人がいれば一緒に頑張りましょう!
収入、貯蓄、投資の3本柱
基本的に「収入」「貯蓄」「投資」の3本柱が基本となります。
もちろん、収入が高くて、貯蓄率が高く、投資実績も高いのが理想ですが、必ずそうであるとは限りません。そのため、FIREの理論では収入ではなく、「貯蓄率」に重きを置いています。
なぜなら、数々の研究結果で収入に関わらず、FIRE出来る条件として「貯蓄率」の高い人が最も良いとされているからです。そのため、収入が低いから無理だと悲観する必要がありません。
収入が低くても、貯蓄率を高く保ち、インデックス投資で年率4%ぐらいで投資すれば複利で資産が増えるため、FIREが可能なのです。
FIREでは投資は「インデックス投資」をおすすめしています。なぜなら、ほとんど放置した状態で安定した収益を出してくれるからです。
インデックス投資について知りたい方はこの本がおすすめです。誰にでも分かるように分かりやすく書かれているので、予備知識は必要ありません。おすすめです!
もし、FIREを出来るだけ早くしたいと考えている人は「インデックス投資」ではなく、別の方法がおすすめです。
少し手間はかかりますが、ETF(上場投資信託)、コモディティ(金やプラチナなど)、債券(国債や社債)などを組み合わせるとインデックス投資よりも高い投資リターンが期待できます。
「インデックス投資」よりも高いリターンを求めたい人にはこの本がおすすめです!
FIREの妨げになる可能性があります【注意が必要です】
ローンは組まない(住宅ローン含む)
まず、ローンは組んではいけません!低金利のローンだとしても組んではいけません。
なぜなら、ローンを組むということは今の資産能力以上のことをしようとしているため、リスクが大きすぎます。また、ローンは借金であり、金利を払わなければならないため圧倒的に不利な状態にあるからです。
クレジットカードの分割払いやリボ払いなども同様です。分割払いやリボ払いは金利が年率15%以上の場合が多く、圧倒的に不利な条件です。
住宅ローンは最近では年率1%以下のローンもありますが、注意が必要です。
なぜなら、日本の不動産は金融資産として価値が低く、今後も伸びる可能性がほとんどないからです。現状で7戸に1戸が空き家の状況です。今後確実にさらに進んでいきます。
また、不動産価格の統計的データを見ても分かるように、東京都心の超優良マンション以外は金融資産としての価値は無いに等しいのが現状です。
さらに、そもそも日本経済が30年以上成長していない状況、空き家が上昇することを考えると不動産を買う意味がありません。価値の下がるものに対して、借金をして、利子を払っていくのは合理的ではないため、おすすめではありません。
たまに、賃貸だと家賃を払っても自分のものにならないが、持ち家だとローンを払い終えれば自分のものになるから買うべきという理屈を言う人がいますが、それは騙されています。
持ち家だと、近所の人が嫌であったとしても、住み続ける必要がありますし、自然災害に対してもリスクがあります。
これだけ賃貸物件や貸し家のサービスが充実しており、海外に住むハードルも低くなっている現代において、持ち家を都心のど真ん中の超優良物件(投資目的)以外で買う意味はほとんど無いです。
同じ物件に死ぬまで住み続ける、もしくは不動産の目利きに自信のある方は例外ですが、多くの人にとって不動産は「所有するもの」ではなく、「利用するもの」だと考える方がおすすめです。
生命保険に加入しない
何かに備えて、もしくは保険の営業に騙されて生命保険に加入している人はいませんか?
日本で生活している以上は生命保険は必要はほとんどありません。なぜなら、日本は世界の中でもかなり優良な保険制度を国が提供しているからです。
ココに注意
北欧諸国では、医療費無料など手厚い社会保障の国々が多いですが、その反面、世界有数の高税率を国民に課しています。日本は北欧諸国よりは圧倒的に低い税率で手厚い社会保障が受けれます。
何か病気で手術や入院で高額な医療費を請求されても、「高額療養費制度」があるため、少額の支払いだけで良いのです。もちろん、払えない場合は無利子の貸付制度もあります。
そもそも、日本の大手保険会社の決算資料や財務諸表を見たことがありますでしょうか?普通では信じられないぐらいの利益を毎年安定的に出しています。
つまり、保険は保険会社が圧倒的に儲けることが出来るように商品化されたものなのです。
なので、国からの社会保障が充実している日本で、わざわざ毎月高い保険料を払う必要がないのです。保険を勧誘されても断りましょう!
もし、家族のために不安という方が居ましたら、必要な期間だけ、掛け捨ての保険に入るのがおすすめです。
資産運用は自ら行う
資産運用に関しては日本人が一番苦手な分野かもしれません。なぜなら、日本では学校教育で投資や資産運用に関する教育がされていないからです。
自己責任でお金を稼いで、資産運用をしなくてはならないアメリカでは、高校生の時期から資産運用などのお金に関する授業が行われています。
この本はその内容を分かりやすく説明されています。大人が読んでも学ぶことはたくさんあるので、是非読んでみて下さい!
日本人が資産運用について学ぶには自己学習して、経験して身に付けるしかないのです。ここで注意が必要です。
間違っても、資産運用について知るために銀行や証券会社の窓口に行ってはいけません!そこに行って買うことは自爆行為に等しいからです。
なぜなら、「手数料」が高額だからです。彼らは「手数料」で儲けているのです。しっかりと資産運用するなら、ネット証券などのほとんどゼロに近い手数料の証券会社で、自ら資産運用するのがベストなのです。
資産運用について知りたければ、しっかりと書籍で学び、実際に自分で運用して経験を積んでいくしか方法はありません!
しっかりと書籍などで学び、自己責任で資産運用をすることでしか資産運用の極意は学べませんので、間違えても銀行や証券会社の窓口で彼らに資産運用をお願いするようなことは絶対にやめておきましょう!
FIREという生き方はいかがでしょうか?
今回はFIREについて分かりやすく解説を行いました。
さらに詳しく学びたい方は、今回紹介した各書籍で学ぶのがおすすめです!
FIREはしっかりと理論を学び、実践すれば再現性が高く、目指せば誰でも達成出来ます。
是非、早くあの満員電車、過酷な残業、嫌いな上司、同僚、取引先とはお別れして、ストレスなく、好きな人と一回きりの人生を楽しみましょう!
今回紹介した本のリンクを貼っておきますので、気になる方はぜひ、読んでみて下さい!
・FIREの考え方を1から学びたい方におすすめです
・【入門編】お金について1から学びたい方におすすめです
・【入門編】投資について1から学びたい方におすすめです
・【上級編】投資で高い結果を出したい方におすすめです