先に結論から言います。第四象限が人生において最も重要な存在です。第四象限との向き合い方で人生が決まると言っても過言ではありません。
いきなり「第四象限」と言われても意味不明だと思いますので、今から詳しく解説します。
自分自身の人生において、「やるべきこと・やるべきではないこと」をX軸、「楽しいこと・楽しくないこと」をY軸にして、座標で考えてみるとどうなるかという話が今回のテーマです。
中学校1年生の数学の時間に学んだ座標を人生に当てはめてみて、考えてみたいと思います。
座標から意外な答えが見つかるかもしれませんので、是非、最後まで読んで頂けると幸いです。
では、早速、解説を始めます。
人生は「第四象限から第一象限」への転換が勝負の分かれ目
2つの軸で座標を作る
(出典:バオバオ夫婦作成)
上記の図のように、自分自身の人生において「やるべきこと」と「やるべきではないこと」を座標のX軸として設定します。
次に、自分自身にとって「楽しいこと」と「楽しくないこと」を座標のY軸に設定します。
すると、座標の中に4つの領域が出来上がります。それぞれの領域(象限)については、後ほど詳しく解説します。
4つの領域の中でも、特に重要となるのは、第四象限の「やるべきだが、楽しくない」という領域です。第四象限への向き合い方で人生は大きく決まると言っても過言ではありません。
簡単な例で言えば、ダイエット・資格勉強・英語学習などが典型例です。
- 痩せるべきだと分かっているが、、、
- 将来のために資格勉強をやるべきだと分かっているが、、、
- 転職や今後の昇進のために英語を学ぶべきだと分かっているが、、、
やるべきだと頭では理解しているが、楽しくないため、なかなか続けることが出来ないという一番厄介な存在が、第四象限の領域です。
もう一つ厄介な存在である「やるべきではないが、楽しい」という第二象限については、正直な話、自分自身の力では解決しないことが多いのが特徴です。
第二象限の例としては、たばこ・お酒・ギャンブルなどが該当します。これらは、一種の依存症に陥っている可能性も高いため、自分自身の力だけで解決しない方が無難です。
たばこを辞めたい方は、禁煙外来を受診して、医学的アプローチに基づいて解決をした方が賢明です。また、お酒やギャンブルも同様です。これらの領域は、医学的なエビデンスも多いため、医学の力を借りるのがベストな選択だと言えます。
自分自身の力だけで解決しようとして、自分自身を追い詰めないことが重要です。必要に応じて、医学の力、科学の力を借りることが重要だと言えます。
各象限の特徴について
各象限の特徴について、私の例を使って解説したいと思います。
私の例
第一象限:やるべき・楽しい
(例)エンジニアの仕事・筋トレ・書類作業(確定申告)
第二象限:やるべきではない・楽しい
(例)お酒・深夜のネットショッピング
第三象限:やるべきではない・楽しくない
(例)たばこ・ギャンブル
第四象限:やるべき・楽しくない
(例)語学学習・資格勉強
私の場合、フリーランスエンジニアとして活動しており、今のエンジニアとしての仕事は楽しく感じております。
また、フリーランスとして必要な事務作業や書類作業も個人的に好きなため、第一象限として作業できております。
第二象限のお酒と深夜のネットショッピングに関しては、抑えていく必要があるため、以下のマイルールを設けて対処するようにしています。
・家でお酒は飲まないようにする
・早寝早起きの生活習慣を徹底することで深夜のネットショッピングが出来ない仕組みにする
第三象限のたばことギャンブルに関しては、個人的に好きではないかつ、すべきではないことのため、今後も関わることなく生活していきたいと考えています。
重要となる第四象限についてですが、私の場合、語学学習・資格勉強が挙げられます。
エンジニアの仕事に夢中になり、語学学習や資格勉強が疎かになりがちです。
以上のように、自分自身にとって、第一象限から第四象限までを分類してみて、どうなるのかを自己分析してみるのがおすすめです。
意外な側面が見えてくる可能性もあるため、一度、ノートに書き出してみて下さい。
ポイント
第一象限:やるべき・楽しい
→このまま継続。
第二象限:やるべきではない・楽しい
→依存症になっている可能性もあるため、解決したい場合は、受診することがおすすめ。
第三象限:やるべきではない・楽しくない
→やらないままでOK。
第四象限:やるべき・楽しくない
→今後の人生を左右する存在。第一象限に持っていくことが出来れば、人生が好転する。
書き出してみると、やはり、第四象限が最も重要であるということが分かると思います。今後の人生を決めるのは、「第四象限」と言っても過言ではないと思います。
第四象限については、後ほど詳しく解説します。
第四象限が人生を左右する存在
第四象限は、今後の自分自身にとって、金の卵のような存在だと言えます。
大きな可能性を秘めているが、まだ開花出来ていない存在です。向き合い方次第では、想像以上に大きく開花する可能性が大いにあると言えます。
第四象限の対象は、人によって違います。第四象限が「プログラミング」、「資格勉強」、「英語学習」、「ダイエット」、「今の仕事」、「転職活動」、「人間関係」、「借金返済」など人によって状況は異なると思います。
心の奥底ではやるべきだと分かっているが、実際には、やれていない自分がいるという中途半端な状況を過ごしている人もいるかもしれません。
しかし、落ち込む必要は決してありません。解決策はありますので、その解決策を実行すれば良いだけの話です。
その解決策について次章で詳しく解説します。
【解説】「第四象限から第一象限」への転換方法
Y軸を高めるしか方法は無い
先に結論から言います。第四象限から第一象限に転換する方法は一つです。楽しむことです。
「Y軸を高める = 楽しくする」ということが必要となります。X軸は決まっていますので、Y軸を高めるしか方法はありません。
皆さんもお分かりのように、いきなり、楽しくなかったことが、楽しいことに変わることはありません。
では、どのようにして、楽しくなかったことを楽しくするのかと言いますと、徹底的にその物事と「向き合う」しか方法がありません。
例えば、将来の転職や昇進のために、「資格勉強」をすべきだが、なかなか続けることが出来ない。という状況があったとします。
その場合、「資格勉強」から逃げて他の楽しいことをやっていたとしても、心のどこかにモヤモヤとする気持ちが残ってしまいます。
「自分自身はただ逃げているだけではないか?」
「資格勉強さえ出来ない自分はレベルが低いのではないか?」
などの自己嫌悪に陥ってしまう可能性もあります。
この場合の正解は、色々と考える前に、徹底的に「資格勉強」と向き合ってみて、「資格勉強」の本質的な楽しさを理解して、資格勉強を楽しめる状態にまで持っていくことです。
「資格勉強」と向き合う時間は、最初は5分だけで十分です。タイマーをセットして、5分だけ本気で向き合う。
慣れていけば、5分、10分、20分、40分・・・と徐々に時間を伸ばしていけばいいだけの話です。気が付くと、何時間も集中して勉強していたという状態を作り出すことが出来ます。
このようにして、向き合いたい物事と徹底的に向き合うのが解決策と言えます。
日本電産の創業者である永守さんが言うように、「試合に負けたボクサーは、次の試合で勝つことでしか、ストレスを解消できない。」と同様に、第四象限の物事から逃げて、他の快楽を求めたとしても、心のモヤモヤが消えることはありません。
正面から徹底的に向き合って、楽しさを理解して、Y軸を高めることが最大の喜びに繋がります。
ゴルフは仕事でたまったストレスを解消するためですよ、という人もいる。
しかし、仕事でたまったストレスは仕事でしか解消できない。
試合に負けたボクサーは、次の試合で勝つことでしか、ストレスを解消できない。
永守 重信. 成しとげる力 (Japanese Edition) (p.50). Kindle 版.
選択肢の中から自分に合うやり方を探すのがベスト
先程は、楽しさを理解して、Y軸を高めるには、まずは、徹底的に向き合うことが重要であるということについて解説しました。
次に、具体的にどのようにして、楽しくないことと向き合うべきなのかという方法論について解説します。
先に結論から言います。自分自身に合った方法を見つけるしか方法はありません。しかし、選択肢は色々とありますので、自分に合う選択肢を探していけば良いだけの話です。
一番簡単な方法は、しっかりと向き合えた日は、自分自身に「ご褒美を与える」という方法です。
向き合えた日は、「コンビニで好きな物1品買ってもいい」、「普段より少し高級なコーヒーが飲める」など何でも良いので、自分自身にご褒美を与えるという方法が一番効果的です。
動機付けが何も無い状態で「向き合う」ことは、挫折の原因となりますので、最初のうちは、頑張った日に「ご褒美」を与えて、特別感を自分自身で演出することが重要となります。
次第に、物事の楽しさが分かるようになると、その物事を取り組んでいること自体がご褒美のように感じるようになります。そうなると徐々に、ご褒美を与える必要も無くなっていきます。
逆に、しっかりと向き合えなかった日は、ご褒美を与えず、納得がいくまで反省して、明日から頑張れば良いだけの話です。
全てが嫌になり、途中で挫折することが無いように気持ちを切り替えることが重要となります。
反省せずに、他の快楽に逃げることは得策では無いのでおすすめではありません。
逃げれば、逃げた分だけ苦しみが追いかけてくるため、効果的な解決策とは言えません。
向き合えなかった日は、徹底的に反省して、次に活かしましょう。
「第一象限」に行けば無双状態
「やるべきだが、楽しくない」という第四象限だった物事が、徐々に本質的な楽しさが分かるようになり、「やるべきかつ、楽しい」という第一象限に持っていくことが出来れば、ほぼ勝利と言えます。
「やるべきかつ、楽しい」という状態は、無双状態と言えます。後は、1日でも長く無双状態を継続できるように、歩みを止めないことが重要となります。
少しでも歩みを止めてしまうと、元の「やるべきだが、楽しくない」という第四象限に戻ってしまう可能性があります。
上がるのは難しいが、下がるのは一瞬です。無双状態を心の底から楽しんで、良い結果が出るのを楽しみにしましょう。
「第四象限から第一象限」への転換で人生を変えましょう
今回は、「やるべきこと・やるべきではないこと」をX軸、「楽しいこと・楽しくないこと」をY軸にして、座標を使って人生について考えてみるとどうなるかということについて考察してみました。
座標の第四象限にあたる「やるべきだが、楽しくない」という領域が今後の人生を左右する存在であり、決して軽視できない存在です。
真正面から向き合うことで、本質的な楽しさが分かるようになり、第四象限から第一象限に持っていくことが出来れば、今後の人生が大きく好転することが期待できます。
最初のうちは、楽しくないことと向き合うのは辛いですが、徐々に改善されていきますので、最初は5分だけで良いので耐えることが重要です。
逃げてしまうと、逃げた分だけ居心地が悪くなります。
最後に、私が好きな闇金ウシジマくんという漫画に登場する好きなセリフを引用して終わりたいと思います。
目の前の現実から逃げれば、
逃げた分だけ居心地の悪い所に落ちていく
問題に向き合う勇気
その面倒を乗り越えられれば
少しずつ問題は解決していく