「なぜ、フリーランスエンジニアは年収が高いのですか?」という質問に答えます。
先に結論を言います。フリーランスエンジニアは常にクビを切られる可能性があるため、年収が高くなっています。
もう少し詳しく言うと、クビを切っても良いというオプション料が毎月支払われているため、一般的な正社員エンジニアよりも、毎月の収入が高くなっています。詳しくは、後ほど解説します。
この記事を書いている私は、現役のフリーランスエンジニアです。今まで関西と関東の両方でエンジニアとして活動してきました。
今まで様々な企業の開発現場で、クビを切った人、クビを切られた人の両方を見てきました。今回は実体験に基づいて詳しく解説していきます。
これからフリーランスエンジニアを目指す方、最近フリーランスエンジニアになったばかりの方には、必見の内容です。
では、早速、解説を始めます。
フリーランスエンジニアはクビがあるから年収が高い【経験談】
平均年収850万円以上・20代で年収1000万円が可能な職業
まず最初に、フリーランスエンジニアの年収について解説します。
フリーランスエンジニアの平均年収は850万円以上あります。
日本最大手のフリーランスエージェントであるレバテックフリーランスの場合だと、平均年収は876万円と公表されています。
他のフリーランスエンジニアのエージェントでも、同じぐらいもしくは、それ以上の平均年収となっており、高収入が実現できる職業となっています。
正直な話、20代で年収1000万円稼ぐことも十分に可能です。会社員エンジニアの場合だと、20代で年収1000万円稼ごうとすると、超一流企業か、外資系のIT企業に就職しない限りは、ほぼ不可能に近いです。
一方で、フリーランスエンジニアの場合は、業務経験が5年ぐらいで、技術力もある程度備わっていれば、月80万円以上は稼げるため、年収1000万円以上も夢ではありません。
そのため、若いうちに稼ぎたい人や、30代でFIREしたい人などには非常におすすめの職業と言えます。
私も現役のフリーランスエンジニアであるため、よく分かるのですが、正直な話、フリーランスエンジニアは稼げる職業です。
特に資格や学歴が必要な仕事でも無いため、難易度もそこまで高くありません。
「クビ切りOK」のオプション料のおかげで高年収
次に、なぜ、フリーランスエンジニアの給料が高いのかについて解説します。
結論から言います。フリーランスエンジニアの給料が高いのは、正社員エンジニアとは違って、「クビを切れる」というオプション料が毎月支払われているためです。
能力が正社員エンジニアよりも何倍も優れているから、給料が高いという訳ではありません。むしろ、正社員エンジニアの方が能力が高いケースがほとんどです。
フリーランスエンジニアは終身雇用の正社員エンジニアとは異なり、数ヶ月単位での契約となっているため、クビを切られるリスクが常にあります。
契約期間は様々ですが、1ヶ月更新から3ヶ月更新ぐらいが相場です。年間契約のケースはほぼありません。
そのため、年に数回、雇用側は契約しているフリーランスエンジニアのクビを切ることが出来ます。
会社の業績悪化、プロジェクトの終了、人件費削減、もっと優秀な人を雇いたいなど様々な理由でフリーランスエンジニアを簡単に切ることが出来ます。
実際に、リーマンショックやコロナ危機の時には、大量のフリーランスエンジニアがクビを切られることになりました。
大きな経済危機が訪れた際には、正社員以上に影響を受けやすいという特徴があります。
しかし、「3つの備え」を行なっておくことで、ある程度は防げるため、その備えについても後ほど解説します。
契約終了の原因は会社都合と自己都合の両方
フリーランスエンジニアの場合、無期限雇用の正社員エンジニアとは異なり、数ヶ月単位の有期限雇用のため、自己都合で辞めるのも非常に簡単です。
正社員とは異なり、会社の社会保険や厚生年金には加入していないため、辞める時にそれらの脱退手続きも不要となります。また、退職願や各種手続きも不要なため、契約満了を迎えたらそれで契約終了となります。
私自身、自己都合で契約終了した経験が何回かあるのですが、1ヶ月前ぐらいに事前通知をして、仕事の引き継ぎを行なっておけば、特に問題なく契約終了を行うことが出来ます。
もちろん、雇用側からクビを切る時も非常に簡単で、突然、契約終了を伝えられて、ほぼ何の手続きも無しで契約終了になります。
そのため、両者にとって、非常にあっさりとしたドライな関係性であることが分かると思います。
仕事だけのドライな関係性を望んでいる方にとっては、理想的な働き方であると思います。
クビ切りのリスクから身を守る3つの方法
資産形成しておくことで身を守る
フリーランスエンジニアが最も恐れていることは、突然のクビ宣告だと思います。特に、若手の場合だと、ベテランエンジニアほどの技術力も無いため、次の案件が見つかるかどうか不安になる方も多いかと思います。
フリーランスエンジニアは、雇用保険に加入出来ないため、失業手当の支給も無く、契約終了となった場合、完全に無給となります。
自分自身のパフォーマンスが悪くて、クビになったのではなく、ただ単純に景気悪化に伴って、企業側の業績悪化でクビになることもあります。
そのため、会社員よりも、普段から「資産形成」をしっかりと行なっておくことが非常に重要となります。
特に、株式・債券・コモディティー(金など)・現金などにバランス良く投資しておくことで、普段から資産形成を行なっておくことが重要です。
現金だけの貯蓄では円安やインフレには対応出来ないため、健全な資産形成とは言えません。
フリーランスエンジニアにおすすめの資産形成については、過去の記事で紹介していますので、気になる方は、ぜひ、読んでみて下さい。
自分自身のポートフォリオを作っておくこと
スキルシートや業務経歴書などのポートフォリオを常に最新化させておくことが、非常に重要となります。
スキルや経験が十分だとしても、ポートフォリオが適当に書かれている場合、書類選考で落ちてしまい、面談すら行なってくれないこともあります。
そのため、常に自分自身のポートフォリオを最新化しておくことで、突然のクビ通告があったとしても、即日で案件を探すことが出来ます。
また、自分自身で開発したコードやシステムがある場合は、自分自身のGitHubに公開しておくことで、ポートフォリオとして活用することも出来ます。
何かしらの分かりやすい成果物があることは、面談では非常に強みとなります。
クビに備えるのであれば、自分自身のポートフォリオを大切にして、常に最新化させておくことをおすすめします。
複数のエージェントに登録しておくこと
突然のクビ宣告に備えておく方法として、複数のエージェントに登録してことも有効な手段の一つです。
1社のエージェントだけに全ての営業活動を任せておくことは、リスクが高いため、何かあった場合のためにも、2社以上のエージェントに登録してことがおすすめです。
エージェントへの登録料や月会費などの費用は一切、不要ですのです、登録しておいて損はありません。
私の場合、関西と関東の両方でフリーランスエンジニアとして活動してきたため、数多くのエージェントを利用してきました。少なくとも10社以上は利用しています。
その中でも、最もおすすめできる5社のエージェントを過去の記事で紹介しています。自信を持っておすすめできるエージェントですので、ぜひ、参考にしてみて下さい。
リスク管理をすれば、フリーランスエンジニアは最高の仕事です
今回は、フリーランスエンジニアの年収とクビに関して解説を行いました。
年功序列で終身雇用の正社員と比べると、フリーランスエンジニアは不安定な職業だと言えますが、今回紹介した「3つの備え」を行なっておくことで、突然のクビ宣告があったとしても、そこまで怖くはありません。
正直な話、普段からしっかりと備えておけば、フリーランスエンジニアは最高の仕事です。20代で年収1000万も夢ではありません。
フリーランスエンジニアになるためのハードルもどんどんと低くなっているため、若くして稼ぐたい方には、非常におすすめの職業です。
フリーランスエンジニアを目指している方は、まずは、エージェントに登録するところから始めてみましょう!